個人事業主が光回線を二重化バックアップで災対検討する場合の注意点

その他

事業主(Youtuber)にとってインターネット回線が最重要

個人事業主とくにYoutuberはすでに職業・事業として一定の地位を得たと感じますが、事業として考えたときに、何が最も事業継続に重要かと考えると、安定したインターネット回線ということになると思います。

特にYoutuberはアップロード方向の回線速度が重要ですから、光回線のインターネットは必須といえるでしょう。一般的なインターネット利用ではダウンロード方向が重視されます。無線通信など限られた帯域での通信はダウンロード方向が重視されています。

そこで10Gbpsの高速光回線を導入されるYoutuberも多いかと思います。しかし、有線接続のインターネットで考えておかねばならないのは、災害などでインターネット回線が停止した場合のことです。

都市部から離れた場所を拠点としている場合は要注意

Youtuberという職業柄、扱うネタによっては拠点が都市部である必要が無い場合も多いです。特に有名になってくると都市部ですと目立つため、あえて少し田舎の方を拠点としているYoutuberも多いかと思います。その場合は特にインターネット回線については真剣に考えておく必要があります。たとえば台風などで土砂崩れにより電柱が倒れてしまった場合、数か月といった長期間停止する恐れもあります。

2018年に発生した超大型台風21号では、インターネット回線にも大きな影響が出ました。数日で復旧するイメージですが、実は局所的には復旧に非常に時間を要した場所が結構ありました。

そうなるとYoutuberの活動を数か月間に渡り制限されてしまう恐れがあります。趣味なら仕方がないで済みますが、事業として行っている場合はそれでは済みません。特にYoutubeは定期的に更新をしないと、サイト内でのチャンネル評価が下がっていきます。停止期間中に深刻なダメージを受ける恐れが高いです。

自分が拠点としている場所のハザードマップを確認し、インターネット回線についてもバックアップを考えましょう。

複数社による複数回線の光インターネット導入の注意点

企業ではネット回線を複数用意し、万が一の際のバックアップとすることは一般的ですので、Youtuber事業として本格化させるにはインターネット回線の二重化は考えるべきでしょう。

インターネット回線の二重化において注意すべき点は、複数社分けて複数回線導入するということです。複数社という部分について注意が必要です。

光インターネットでシェアの高いNTTコミュニケーションズや急成長中のNuro光などありますが、これらはNTT東西の光ファイバーを使ったサービスです。ですので例えばNuro光の10Gbps回線をメインとし、NTTコミュニケーションズの1Gbps回線をバックアップとすると、災害でNTTケーブルに障害が発生した場合は、メインとバックアップの両方が使えなくなる可能性が高いです。

メイン回線をNTT光を使ったものとした場合は、バックアップはNTT光以外のサービスから選択する必要があります。

主なものとしては地域電力系やケーブルTV系になります。地域電力系は関西ですとeo光がありますが、他地域ですとサービスを行っていないところがあります。ケーブルTV系はJCOMが大手ですが、地域により異なると思いますので確認が必要です。ケーブルTV系で注意すべきは提供地域により、地域電力光やNTT光でサービス提供していることです。

地域電力系をメイン回線として、ケーブルTV系をバックアップとして申し込んだら、同じケーブルから家に光ケーブルが引き込まれたという事態になりますので、よく確認しましょう。

光インターネットを複数回線導入するという事自体、これまで考えなかったと思いますので、いざ実行しようとなるといろいろ確認すべき所があります。上記の情報を参考に自分の地域にあった回線選びをしてみてください。

【おまけ】インターネット高速化のため2回線目を引き込む

最近ではNetflixなど4K動画を配信するサイトも増えてきました。これまでは1Gbpsのインターネット回線で家族全員問題なく利用できていたものが、たとえば家族の一人が4K動画を見ていると極端に回線が遅くなるといった事も起こりそうです。

インターネットサービスは音楽やゲームなどもストリーミングへ移行し、高速かつ安定性が求められます。そんな時にもう1回線光インターネットを追加しようと考える家庭もあるのではないでしょうか。

そんな時でも上のバックアップ回線の考え方を考慮する必要があります。

少しマニアックな話しになりますが、家庭用の光ファイバーインターネットサービスは、基地局の10Gbps(一例です)の光回線を複数のユーザーで共有して利用しています。

電柱上の光ファイバー接続箱から範囲内の家庭に分配して、光ファイバーケーブルが配線されます。ですので4K動画を観たりとヘビーな使い方をした際に安定性を高めるために、もう1回線追加したいと考えたときに、1回線目がNTT光系で2回線目もNTT光系とすると、結局根本の光回線は同じということになります。偶然2回線目は別のところに収容されることもありますが、同じになる可能性が極めて高いでしょう。

そういったことから、目的を達成したいのでしたら、上で書いたバックアップ回線を検討する際の注意事項通り別の光ケーブルとなるようサービスを選択するよう注意しましょう。

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