GoogleがXR(AR/VR)向けの新OS「Android XR」を発表しました。
GoogleのVRと言えば「Daydream」というプラットフォームがありましたが、そちらは無かったものとしてAndroid XRとして再出発するようです。
Androidを冠してXR市場に食い込めるか?
Android XRはコンセプト的にはApple vision PROの空間コンピューティングに近いイメージとなりそうです。
Googleの各アプリやOS、さらに先日発表されたAI「Gemini 2.0」との連動による生活に根ざした機能性など、娯楽、生活、仕事など、さまざまな場面でのXR利用を進めることを狙っています。
これまで何度もVR元年になるかなと思っては、期待外れという状態が続いていますので、Android XRやmeta、Appleの競争によりXRの進歩に期待したいところ。
Googleのプラットフォームは続くか心配
Android XRで技術競争が激化するのは歓迎なのですが、心配なのはGoogleがこのプラットフォームをしっかり成長させられるのかという点です。
最初にも書きましたが、GoogleはVRプラットフォームとして「Daydream」を2017年頃からはじめていました。スマホを使ったVRのためのプラットフォームで、そういったスタイルが流行らなかったことが原因です。
ARグラスには眼鏡のように装着できる「Google glass」がありました。いずれももう少し力をいれていればXRプラットフォームとして成長させられたかもしれませんが、Googleの社風なのか初速で伸びなければそのまま終わらせるパターンが多いです。
パッと思いつくものでも、SNS「Google +」、クラウドゲーム「Google Stadia」など、開始当時期待していたサービスが数年で終了するパターンが多いです。
今回のAndroid XRははじめるために専用でデバイスの購入が必要ですから、あっさり終了しないようにしっかり成長させて欲しいところ。
Google glassは復活するのか
Android XRの登場で期待したいのが、Google glassの復活です。
2023年に産業用も含めGoogle glassが完全終了しましたが、Android XR専用デバイスとして復活するのか気になるところです。
Google glassの進歩には興味があったのですが、技術面で難しいところもあったと思います。最近はほぼメガネサイズのARデバイスも登場していますので、Android XR対応のGoogle glassとして復活してほしいです。
Android XRの最初の専用デバイスが、上のSamsung「Project Moohan」ということで、Googleの立ち位置的にデバイスはサードパーティに任せる方針かもしれませんが、サードパーティからも実用的なARグラスが登場してほしいです。
Gemini 2.0との連動を考えるとARグラスが本命
AI「Gemini 2.0」との連動を考えると、生活空間と仮想空間がミックスできるARグラスが本命だと考えます。
イメージPVでもARにより見ているものを翻訳したり、現実空間上にTVやビデオ映像を表示したりといったものが多いです。
街中で利用することを考えると、大きなVRメガネでは無理がありますので、メガネぐらいの軽さと装着感のデバイスが必要です。普及のポイントはAndroid XRを活用できるデバイスの登場ということになりそうです。
XREAL Air 2 ProなどはARグラスとしてかなりいい感じですので、このまま進化して街中でも違和感なく使えるようになれば良いですね。
Android XRの今後の情報に注目したいです。