GoogleのチャットAI「Bard」日本語対応開始
2023年5月11日より日本語でもBardが利用可能になったため早速使ってみました。
BardはGoogleが開発中のチャットAIです。現在話題のチャットAIであるGPT-4の対抗馬としてGoogleが力を入れていますが、GPT-4と比較すると精度が落ちるという評価で、日本語対応版についてどうなのか?気になるところです。
日本語版公開にあわせて以下の紹介動画が公開されています。
BardにGoogleの新製品Pixel 7aについてレビュー記事書いてもらった
結果は間違った情報が出力されました。
以下はBardから出力された文章の一部ですが、メインプロセッサと本体RAM容量が間違った情報でした。
「Pixel 7aは、Qualcomm Snapdragon 778Gプロセッサを搭載し、6GBのRAMと128GBのストレージを備えています。」
正解はメインプロセッサがTensor G2で本体RAMは8GBです。
自社製品のしかも新製品の情報は正確に出力して欲しいなと感じますが、学習データが少し古かったりすると、最新の情報は苦手といったことがあるのかもしれません。
こういった生成AIを使ってブログ記事の作成補助を考えている方は、情報の取り扱いに注意しましょう。
GPT-4にもPixel 7aのレビュー記事を書いてもらった
全文は載せませんが、結果はBardよりも長文が出力されたものの、間違った情報もかなり多かったという結果になりました。
抜粋しますと「重量が151gで軽量」と出力されましたが、実際には194g程度で普通です。「Android 12搭載」と出力されましたが、実際にはAndroid 13搭載です。「価格は税込で49,800円と低価格」と出力されましたが、実際には62,700円です。下取り等を考慮すれば4万円台で購入可能かもしれません。
GPT-4の方は長文で非常にレビュー記事っぽい文章ができたものの、間違いが多すぎて修正の手間を考えると自分で全て書いた方が早いレベルでした。
こういった生成AIは最新の情報は苦手なのでしょうか。
Pixelのようにモデル名が分かりにくいものは苦手なのかも
Pixelに限らずスマホ全般ですが、似たモデル名がたくさんあるようなものは苦手なのかもしれません。
たとえば今回のPixel 7aの場合は、Pixcel 7や7 Proが存在します。さらにスマホは発売前に憶測やリーク情報と称して、不確かな情報がネット上にたくさん出回っています。こういった間違った情報も吸収して回答を生成するため、新製品発売直後は間違った回答が出やすいのかもしれません。
特にPixel 7と7aなどは機械的に判別が難しそうです。
今後はこういった情報も正しく判別できるように進化していく過程で、人間よりもAIの方がフェイク情報の判別に優れるという時代が来るのかもしれません。
どこまで進化するのか、楽しみなような怖いような。