トヨタの商売上手さを2022新型シエンタでさらに痛感した

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2022年フルモデルチェンジの新型シエンタはフランス車みたいで売れる!

以前からウワサされていたトヨタシエンタのフルモデルチェンジが発表されました。

シエンタの外観を見た時に、全体的なデザインは全く似ていないのですが、シトロエンのベルランゴが頭に浮かびました。なんとなくフランス車っぽくて、それでいて全幅1700mm以下に収まるサイズということで、新型シエンタは結構売れるんじゃないかという予感がします。

ちなみに上の写真がシトロエンのベルランゴです。サイドモールの部分だけの印象で同じ雰囲気を感じてしまったかもしれません。私的にはベルランゴの方が好みですが。

すでに新型シエンタのレポートや公式サイトにも詳細な情報が出ていますので、それらについては書きませんが、今回の新型シエンタの装備などを見ていると、やはりトヨタは商売上手だなと改めて感じました。裏を返せばユーザーフレンドリーではない部分を感じるのですが、その点で気になった部分や、購入前に気を付けるべき点を私なりに洗い出してみました。

マツダと対極にあるトヨタの商売っ気の多さ

現在私はマツダ車とトヨタ車に乗っているので、余計に感じてしまうのかもしれませんが、マツダとトヨタは対極にあるなと感じます。先日以下でマツダCX-60について書きましたが、こちらはマツダの悪い癖、「そんなに充実させたら最低グレードで満足されちゃうでしょ」病が出ちゃってる件を書きました。ユーザーにとってはありがたいですが、マツダは商売が下手です。

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逆にトヨタ車は、最上位グレード以外は選択肢に入らないような、巧みな装備内容になっていて、価格的には中間のGに行きたいけど、Gだとあの装備が無いしなあという場面が多いです。

国内で圧倒的シェアを誇るトヨタらしいところではありますが、もう少しユーザーフレンドリーになって欲しいとは思います。車の出来は良いのでそこは毎回不満です。

新型シエンタの最低グレードXは2023年より販売

新型シエンタの価格帯は195万円からと表示されていますが、最低グレードのXは2023年4月からの販売となります。今の環境では売れ筋をメインに生産するので仕方ありませんが、数が出せないならXグレード廃止でも良かったんじゃないかと思ってしまいます。

ライバルのフリードに対抗するため、100万円台のスタート価格は重要なのかもしれませんが。

安全装備で差をつけるのは止めるべき

新型シエンタは最上位のZグレードとそれ以外で安全装備に差があります。しかもGグレード以下ですとオプションでも設定出来ないのが曲者です。

最近ですとドライバーの異常検知システムは需要の高い安全装備だと思うのですが、Gグレード以下ですとオプションでも選択できません。

レーダークルーズコントロールはなぜかZグレードのみ停止保持機能が付いています。これも他のグレードはオプションでの選択も出来ません。パーキングサポートブレーキもZグレードのみオプション選択可能となっています。

安全装備系はどのグレードでも同水準のレベルに持っていけるような形になっていた方が、今の時代には合っているのではないかなと思います。

Gグレード目当てで来たお客さんに、より高価なZグレードを薦めるにはこういう装備構成が良いのでしょうが。

Zグレードとそれ以外の内外装装備の差が激しい

内外装の注意ポイントが多すぎるので列挙できませんが、もしもZグレードの試乗をして気に入った場合、Gグレード以下は内外装ともにかなり印象が変わる点は注意が必要です。

たとえばステアリング周りでは、Zグレードのみ本革巻きステアリングと液晶画面メーターで、それ以外のグレードはウレタンステアリングとアナログメーター(小型液晶)になります。

ヘッドランプやテールランプもかなり違いますので、かならず公式サイトのグレード間比較はしっかり確認しておきましょう。

トヨタ シエンタ | グレード・価格 | トヨタ自動車WEBサイト
トヨタ シエンタ の公式サイト。グレードごとの詳細な装備、スタイリング(外観・内装)をご確認いただけます。

逆に言えばシエンタ購入を考えている方は、Zグレードの価格で検討した方が良いと思います。オプション等もコミコミでガソリンモデルなら300万円前後と考えましょう。

新型シエンタは年次改良の余地を残している感

これもトヨタ車全般に言えることですが、新モデル発売時にはなぜこの装備が無いの?というものが装備されていないことが多いです。

発売後1年か2年後に年次改良として追加装備されるパターンです。

新型シエンタに関しては、「電動パーキングブレーキ&オートホールド」「電動パワーバックドア」が無いのはどうなのかなと感じました。

特に電動パーキングブレーキは軽自動車にも付いている装備ですので、なぜ?と感じてしまいます。恐らく年次改良で追加されるでしょう。

ダイハツOEMですが、ライズも最初は電動パーキングありませんでしたが、マイナーチェンジで追加されました。新型シエンタも同様になりそうです。

新型シエンタはすごく良い車だと思うので、こういった気になる点が余計に気になってしまって残念です。これらの点が年次改良等で改善された後、購入検討したいと感じるくらい魅力的な車だと思います。期待したいところです。

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