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アジャイルガバナンスに注力する必要性について考える

経済

経産省アジャイル・ガバナンスの概要と現状を公開

2022年8月 経産省「新たなガバナンスモデル検討会」は「アジャイル・ガバナンスの概要と現状」報告案を公開しました。

これは過去の報告書で示したアジャイル・ガバナンスの全体像を整理することを目的としたものです。なぜ今の時代にアジャイル・ガバナンスという考え方が必要なのかがまとめられています。

ガバナンスとは直訳すると「統治・支配・管理」で、健全な企業経営を求められる管理体制の構築や内部統制を指します。

近年は変化が激しいため、管理面が追い付かず健全ではない状態に陥っている企業は多いのではないでしょうか。私も統制面で再整理が必要という課題を抱えています。

そこでこういったこれからの時代にあったガバナンスの考え方について、知っておくことで解決の糸口になるのではないでしょうか。

アジャイル・ガバナンスとは?

アジャイル・ガバナンスについて報告された後、私が取引している大手コンサル会社でもこの「アジャイル・ガバナンス」というワードを飾った提案・報告書などを目にする機会が増えました。

世間的に注目度が高いワードであるということと、絵にかいた餅ではなくこれからの時代にあった考え方なのだろうなと感じます。

今回公開された「アジャイル・ガバナンスの概要と現状」報告案は以下になります。全部で50ページ程ですので、お時間がある時に読んでみてください。興味があれば関連報告書にも目を通してみてはいかがでしょうか。

「アジャイル・ガバナンスの概要と現状」報告書を取りまとめました (METI/経済産業省)

企業内での統制となると、事業を進めるうえで守るべきルールを明確化する必要がありますが、よくあるのがルールをガチガチに固め過ぎると、イレギュラーだらけになってしまい業務に支障をきたすため、逆にルールの方を緩める方向に定めてしまうことです。

基本ルールが不明確で緩いと、何を決めるにも個別調整が必要となり時間を要します。

そんな変化が激しい時代にあったガバナンスモデルとして提唱されたのがアジャイル・ガバナンスモデルで以下の3つの要素を含むことが重要とされています。

  • 主体:マルチステークホルダー
  • 手順:アジャイル
  • 構造:マルチレイヤー

今までと何が変わるのか?

この変化の激しい時代において、企業経営に関するルールがほぼ変化なく、見直しもされておらずガバナンスも効いていないとすれば、上記で記載したようにルールが不明確で意味を成していない恐れがあります。

変化の激しい時代では常にルールを見直して、それに対しガバナンスを効かせていく必要があります。

なかなかこの部分に時間や人を割くという発想にならない企業も多いかと思いますが、結果的に企業全体の統制がとれ、スムーズに事業を行うことができます。

ただし、ルールを見直して変更し統制することは非常にパワーが要る行為で、敬遠されている企業が多いと思います。アジャイル・ガバナンスモデルなども活用することを視野に、一度自社のルールがどうなっているのか、何年もそのまま放置されて形骸化していないか。さらに、しっかりと統制が効いているのかを確認し見直すことで、健全な経営を目指すということが必要だと思います。

アジャイル・ガバナンスモデルを取り入れることで、変化の激しい時代に適応したルール改定と統制がスムーズに行える。そのための準備や体制見直しは必要ですが、一度上手く回りだせば非常に良い仕組みになりそうです。

と言いつつ、実行するのはなかなか大変だぞと再認識した次第。こういったモデルを参考にすれば、イチから考えるよりもはるかに楽だと思いますので、どんどん活用していきたいところです。

私も勉強中の身ですので、記載内容に間違いがあるかもしれませんがご了承ください。

「アジャイル・ガバナンスの概要と現状」報告書を取りまとめました (METI/経済産業省)

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