ドラクエ40周年の「期待」と「現実」の狭間で
1986年5月27日、日本のRPGの歴史を変えた初代「ドラクエ」の発売から40年。
2026年5月27日の「ドラクエの日」は、本来であればシリーズの輝かしい到達点を祝う祝祭となるはずでした。しかし、全世界のファンが見守った最新情報番組「ドラゴンクエストからのお知らせ」が提示したのは、期待と不安でした。
タイトル発表から丸5年。沈黙を破って公開されたナンバリング最新作『ドラゴンクエストXII(以下、ドラクエ12)』の新映像は、ファンの熱量を再燃させた一方で、開発リスタートという厳しい現実です。
「ダークイメージ」から「明るくワクワク」へ
当初、本作は『選ばれし運命の炎』というサブタイトルを掲げ、「ダークな大人のドラクエ」になることが宣言されていました。しかし、今回の発表を見る限り、その路線は180度転換されたようです。
新サブタイトルは『夢の彼方へ』。シリーズ生みの親、堀井雄二氏は「ダークではなく、明るくワクワクするような内容になる」と明言しました。
この唐突なリセットは、発表から5年のあいだに紆余曲折あったんだろうなと想像できます。
ここで懸念されるのが、既にこの世を去った巨星たちの遺産です。鳥山明氏のキャラクターデザインとすぎやまこういち氏の楽曲は、おそらく当初の「ダーク路線」に合わせて制作されていたはずで、コンセプトの変更により、彼らの遺作が不自然に切り貼りされて実装されることは心配です。
とはいえ、過去のすぎやま先生のお話で、全然違うシーンに曲が採用されることは、過去にも多々あったとのことで、そこは堀井氏の作品だからそれで良いんです。的なことを話されていました。堀井氏のセンスでキャラクタデザインや曲が組み合わされて、ドラクエ作品へと仕上がるはずです。
しかし「スクエニ株」は大暴落する事態に
ファンがSNSで賛否熱論を交わす裏側で、市場は冷酷な審判を下しました。
最新映像の公開直後、スクウェア・エニックス・ホールディングスの株価は大幅に下落。前日比193円50銭(7.15%)安の2511円まで下落しました。
市場としては、5年待たされた結果が実質的な「作り直し宣言」ということで、ビジネス的には厳しい状況という判断でしょう。発売時期は依然として「未定」。
投資家たちは、40周年という最大の商機に看板タイトルを投入できず、開発効率の悪さを、経営リスクとして捉えました。
開発体制の「リスタート」と、見えないゴール
「開発体制を変更したうえでのリスタート」。
ドラクエシリーズは作品として最高のクオリティを求められるだけに、開発期間も長大になります。これからリスタートするということは、発売はかなり先を覚悟した方が良さそうです。
2026年9月24日には『ドラゴンクエストXI S』のNintendo Switch 2版が発売されますが、本来ならこれに続き2027年の早い時期に「ドラクエ12」を投入できれば最高です。
特にドラクエ11は私的にはドラクエ史上TOP3に確実に入る傑作だけに、『ドラゴンクエストXI S』が初ドラクエという層に、売り込むチャンスのはずでした。
「ドラクエ12」の発売日は、次世代ハードのPS6が出る時期になる恐れもありそうです。
ドラクエ12はドラクエ7 Reimaginedのようなゲームデザインになると思っていた

これは私の完全な予想だったのですが、ドラクエ12はフル3Dではなく、非常に高評価となっている、「ドラクエ7 Reimagined(リメイク)」のようなゲームデザインになると思っていました。(以下ドラクエ7 Reimaginedのフィールド画面)

ストーリー、音楽、キャラクタがドラクエであれば、フル3Dでは無くても最高のドラクエが作れることを、「ドラクエ7リメイク」をプレイして感じました。フル3Dにこだわって開発期間が伸びるよりも、その方が良いのではないかと思ったからです。
SNS上では「発売を待つ時間は苦にならない」「納得のいくまで作り込んでほしい」といった声も多くあり、私も変に急いで中途半端なものが出ることは望みません。
フル3Dでの開発となるのでしたら、ドラクエ11Sを超えるような壮大な作品になることを期待して待ちたいと思います。
先は長そうですので『ドラクエ11S』をはじめからプレイしなおそうかな。。
