IPA(情報処理推進機構)が実施する、IT技術者なら多くの方が取得を目指す、応用情報処理技術者および高度試験、安全確保支援士試験がCBT方式となることが発表されました。
26年度より実施されるということで、受験のハードルがぐっと下がりました。
IPA高度試験で採用されるCBT方式とは
「CBT」とは、「Computer Based Testing」の略で、紙の回答用紙ではなく、コンピュータを使って回答する方式の試験です。
最近のIT系資格試験ではCBT方式が主流で、採点にかかる時間も大幅に短縮されます。試験完了直後に合否が分かる試験も多いです。
従来の試験後の合否判明までの期間は、それはそれで良い緊張感があるものでしたが、効率やコスト面で紙を使った全国規模の試験をいつまでも続けるわけにはいかないでしょう。
CBT方式でもっとも嬉しい点は試験日が選べること
IPAの高度試験で困る点は、年に1、2度の試験機会に加え、日程が限定されることです。
どうしても予定があわなかったり、家族の急病などで受験できない事態になると、1年待たないといけないというのはかなりストレスです。
それがCBT方式では期間中、試験日時を選択することが可能になります。
ただし、上で書いたように急病などの場合に、別の日程に変更できるのかどうかなど、日程選択の自由度や柔軟性については、詳細が決定するまでわかりません。
私は今春の試験を受けたいと思っていましたが、自治会の総会と日程が被りあきらめました。こういった前もって予定が決まっている場合は、別の日程も選べるという点はありがたいです。
土日が仕事という職場の方もCBT方式はありがたいのではないでしょうか。
論文解答がキーボード入力で出来るのも地味に嬉しい
高度試験には小論文を解答する問題もありますが、最近では手書きで論文を書くことなんてありませんから、問題を解くよりも書くことに苦戦する方も多いのではないでしょうか。
CBT方式ではキーボード入力で回答出来ますから、同じ文字数でも早く解答できそうです。
手書きですと書き終えたぐらいのところで、書き忘れたことに気づくと取り返しがつきませんから、CBT方式ですと、論文解答に関しては難易度が下がると思われます。
これまで敬遠していた方もIPA試験チャレンジしてみてはいかが
26年度からCBT方式を採用する対象資格は以下です。
これまでの受験のハードルの高さから敬遠していた方は、この機会に試験チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
受験のハードルは下がりますが、難易度は同じですので、しっかり準備して挑みましょう。
- 応用情報技術者試験(AP)
- 高度試験
- ITストラテジスト試験(ST)
- システムアーキテクト試験(SA)
- プロジェクトマネージャ試験(PM)
- ネットワークスペシャリスト試験(NW)
- データベーススペシャリスト試験(DB)
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
- ITサービスマネージャ試験(SM)
- システム監査技術者試験(AU)
- 情報処理安全確保支援士試験(SC)