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Youtuberとして他より抜きんでる!差別化で有益な情報発信が必要

その他

経験からの評価は参考になるが。。

最近は個人での情報発信のハードルがかなり下がったことで、ジャーナリストという領域が曖昧になって来ています。まずジャーナリストとはどういった方かと言うと、ジャーナリストとは「新聞や雑誌など、あらゆるメディアに情報を提供する職業」を指し、報道に携わる人(新聞記者、放送記者、フリーライター、ルポライター、キャスターなど)の総称とも言える。 一つの分野において専門的な知識をもち、現状、問題点、将来展望など個人の意見を交えつつ情報を提供する。こういった職業です。

個人の意見を交えつつというところが曲者で、雑誌や動画などで評価されている製品を買ってみたら、思っていたよりも良くないということは非常に多いです。それはジャーナリストの方々が感覚や、雰囲気、好みを交えて伝えているからです。それがジャーナリズムの味だから良いんだという意見もあるでしょうし、否定もしませんが、そこだけに頼っていては、ジャーナリストという職業はさらに曖昧さを増していくのではないでしょうか。

子供のころの思い出ファミ通ゲームレビュー

インターネットがまだ一般的では無かったころ、雑誌やTVからの情報が非常に重要でした。子供時代のゲーム雑誌といえば代表格はファミ通ですが、ファミ通には4名のジャーナリストが新作ゲームを採点する、クロスレビューというコーナーがありました。あの当時はこのレビュー点数による、売上への影響もかなりあったと思います。

大人の事情での忖度もあったとウワサはありますが、それを除いても個人の好みでのレビュー点数のブレは、今思い返すと酷かったなと記憶しています。恐らくあの当時のファミ通レビューで、エルデンリングが採点されたとしたら、「難しすぎ」、「理不尽」などの理由でオール4点とか付けそうです。

先ほども言いましたが、ジャーナリストの慣性や好みを基準にすることは否定しません。しかし、そろそろそれだけに頼らない、客観的「ものさし」を持ったジャーナリズムも模索しないと、今後も進歩は無いのではないでしょうか。

自動車ジャーナリストの好事例StartYourEngine

自動車ジャーナリストの清水和夫氏が主宰する、StartYourEngineというサイトがあり、サイト内のコンテンツとしてDST(Dynamic Safety Test)という企画があります。

StartYourEngines|清水和夫が主宰する自動車関連映像専門サイト
StartYourEngines|清水和夫が主宰する自動車関連映像専門サイト

何年前から実施しているか調べていませんが、Youtubeが流行る以前からずっと実施されています。DSTはある決められた条件下で販売中の自動車の制動テストを実施するというものです。こういった企画はジャーナリストの心象などが入り込む余地は無く、「ものさし」もハッキリしています。そのうえで経験豊富な清水和夫さんがコメントを加えるので、すごく納得性の高い評価だと感じられます。

DSTはかなり大規模で簡単に実施できるものではありませんが、ここだけは確実に押さえるという独自の「ものさし」を持って評価するということは、ジャーナリズムの形として必要ではないでしょうか。

自動車とデバイス関連のジャーナリストは差別化を

ジャーナリストとして「ものさし」をもって評価するということは、差別化のひとつの形として示しましたが、他にも差別化は可能だと思います。

今のところ自動車やデバイス関連のジャーナリストの方々の差別化の方向性は、キャラ付けの方向に行ってしまっていて、製品紹介の面での差別化はあまり感じません。通常の仕事ですと業務においてマニュアルや規定などがあったり、重要度の高い仕事はチェックリストや上司のチェックなど、二重三重にチェックが入ったりしますが、ジャーナリストはそういった面では弱いのかなと感じます。感覚に頼る部分が多いという印象です。

そういったこともあり、ジャーナリストの評価を聞いてから購入しても、満足度がそれほど高くないといったことが起こるのではないでしょうか。

自動車ジャーナリストの差別化例

自動車ジャーナリストによる経験や感覚、好みによるレビューに加え、例えば助手席や後部座席に音量、音質を測るマイクや振動を測る装置を設置、なるべく同条件の道路を走行し、データを測定することで、乗り心地や静粛性を客観的に評価する。

もちろんデータから得られるものと実際に乗った感覚は異なりますが、同条件で測定したデータが土台としてあることが重要です。さらに音質分析し人が不快になる音がどのぐらい出ているかなど深堀りできれば、購入を考えている人にとってかなり参考になりそうです。

ラゲッジスペースや後席スペースなど空間に関する測定は雑誌等でも見かけますが、快適性の部分でのデータによる評価は見たことがありません。実践している媒体があれば教えて欲しいです。

また、購入者の目的別に評価することも重要です。最近Youtubeの自動車評価を見ていると、必要以上に内装の質感を求めたりする傾向にありますが、近くのスーパーまで買い物に行くことがメインの一般層であれば、内装の質感は低くても価格が安い方が良いはずです。うちの奥さん曰く、ドアの内張りがソフトだろうがプラスチッキーだろうが関係ない。とのこと。一般ユーザーが求めているものと、ジャーナリストの感覚が大きくズレてしまうのが最も危険だと思います。

デバイス関連(特に音楽系)の差別化例

デバイス(デジタル機器)関連のジャーナリストの方もプロ、セミプロと非常に増えてきました。しかし音質の評価などは個人の感覚一辺倒です。人間の耳の形は千差万別ですし、脳の音の受け取り方も異なりますから、例えば低音が押さえられてナチュラルな音質と言われても、実際買ってみると低音強すぎて頭痛がする、といったことも多々あります。

こちらも先ほどの自動車同様、「ものさし」を決めて同条件での客観的評価が必要です。例えばヘッドホンやイヤホンなどは実際になっている音のデータを分析して、音域単位でどの程度の強さでなっているのかデータを取るですとか、マネキン等の模型に実際ヘッドホンを装着させて音漏れレベルを確認するといったテストも面白そうです。以下のようにイヤホンの再生能力を測定するサイトもありますので、こういったテストを実施するのも良いかもしれません。

また、一般ユーザーが見落としがちなインピーダンスによる、デジタル機器に接続した際の音量レベルなども数値で評価できれば役立ちそうです。多くの方が利用するiPhoneですとイヤホンによっては、最低音量でも結構音が大きいといった場合がありますから、実際に代表的な機器に接続した際に、どの程度の音量レベルになるのかは、測定も簡単ですし各機器で比較できれば良いと思います。

いろいろなユーザーニーズを捉え、独自の手法で差別化をはかっていただけると、より多くのサイトを見てまわるキッカケにもなって良いと思います。

ジャーナリストの方はたくさんの製品に触れる機会があるでしょうから、最大限ユーザーが知りたい内容を届けられるように、視点を変えて差別化を図りさらに有益な情報を発信していただけると、ユーザーサイドの私もありがたいなと思います。期待しています。

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