MAZDA EZ-6は魅力的だが、将来的にも日本発売は厳しいのでは

経済

マツダから超魅力的なBEV新型EZ-6

北京モーターショーにて2024年に中国で発売予定の、マツダEZ-6が発表されました。発表時点では日本発売予定は無しとなっています。

フル電動のBEVとエンジンと電動を組み合わせたPHEVでの展開となります。パワートレインに関して詳しい情報はありませんが、中国の長安汽車の協力で開発されており、長安汽車のSL03がベースのようです。

エクステリアとインテリアともに素晴らしい出来です。コンセプトカーがそのまま発売されるような、そんな感じがするぐらい魅力的な車です。現行のマツダ車には無い、開放感抜群のルーフ全面がガラスになっています。

ちなみにボディサイズは結構大きいです。4,921mm×1,890mm×1,485mm(全長×全幅×全高)。

現時点では日本での発売予定は無しとのことで、後から日本発売が発表される事もありますが、このEZ-6に関してはそのまま発売するのは厳しいのではと思います。

日本発売は厳しいかもMAZDA EZ-6

MAZDA EZ-6は中国長安汽車の技術をベースにしており、米国や欧州、日本で売るにはリスクが高そうです。長安汽車は電動化に関してファーウェイとも協業していることもあり、そもそも販売できないのではないでしょうか。中国で存在感の薄いマツダが、手っ取り早く存在感を高めるための手段としての長安汽車との協業かなと思います。

米国や欧州、日本でMAZDA6の後継となるセダンを発売するなら、CX-60などで採用されているラージプラットフォームが有力です。世界的に純粋な電動車BEVからエンジンと電動のHEV(PHEV)へ回帰しつつありますので、中国以外の市場ではエンジン主体の戦略を継続するのが得策ではないでしょうか。

新型EZ-6のインテリアは非常に魅力的で、MAZDA6の後継セダンにも継承して欲しいところ。しかし、上記の写真からエアコンなどの操作系がディスプレイ内になっているのは残念なところです。新型MAZDA6では物理ボタンでお願いしたいところ。

マツダの課題はラグジュアリーなのかスポーツなのかハッキリさせること

最近のマツダは質感の高い車を作るのが上手いなと、EZ-6で再認識しました。

数年前からマツダは高級路線に舵を切りはじめていますが、狙いと車の仕上がりにズレがあるところが課題でしょうか。

CX-60は見た目からラグジュアリー路線で、購入者もそういったところを期待されていたと思いますが、結果は足回りが固めで後席もあまり広くないということで、期待とのズレから酷評が多かったと感じます。私も何台かマツダ車に乗っていますが、最近のマツダ車の足は固めのセッティングが多いなと感じます。昔の純粋なスポーツカーのRX-7の方が、足はしっとりしていたような記憶があります。

急ハンドル時の安全性を考えて固めにしているのかもしれませんが、ラグジュアリー路線でいくなら足回りとタイヤの選択、後席の居住性は再考した方が良いかと思います。

そういう点では、長安汽車ベースのEZ-6は後席も広そうで良い仕上がりになっているかもしれません。良い点を取り入れて新型MAZDA6が開発されることに期待したいです。

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