以前アトラスの人気RPG「メタファーリファンタジオ」クリア後の感想として、「完全版が出るのでは?」という懸念を以下の記事で書きました。

その懸念が現実味を帯びるなか、先日アトラスの親会社であるセガが公式に、「完全版商法が新作販売数の低下に影響しているのではないか」という考えを示し、これが大きな話題になっています。
完全版は悪くはない!フルプライスで販売することが問題
まず完全版について、私は全く否定するつもりはありません。
最近のゲーム制作費は非常に高騰しており、制作した資産を1作品のみで終わらせるのは勿体ないです。もっと使いまわして展開させたら良いのにと思っています。
その点でセガの龍が如くシリーズは、うまく資産を使いまわしてシリーズ化しているなと思います。
ですので、通常版を発展させて完全版として売り出すこと自体は、通常版ファンにとっても歓迎なのですが、問題はアトラスの完全版商法の形式です。
通常版をクリアしたプレイヤーにとっては、最初から通常版とほぼ同じ内容をプレイし直す必要があり、あまりにも時間がかかります。さらにフルプライスでの販売ということで、否定的意見が多くなっています。
そういった点を今回セガが公式に販売低迷の原因と発言したのは、大きな意味があるなと思います。
周回プレイするような猛者はかなり限られる

最近は多様なコンテンツが溢れており、客の時間を奪い合っている状況で、1つのゲームをエンディングまで何回も周回プレイするような猛者はかなり限られます。
アトラスの完全版商法は、実質的にこの周回プレイを強要されるようなものですから、時間が無い多くの方はこのようなコンテンツを避けるでしょう。
人気RPGのペルソナ5では、完全版で通常シナリオの中にキャラクタやシナリオなど、追加要素が含まれているため、通常版をクリアした方はほぼ同じシナリオを重ねてプレイし、ようやくゲーム後半のメインの追加部分に入っていきます。
ペルソナ5は急いでも50時間はクリアまでかかるでしょうから、そこまでつきあえる方は限られてしまうでしょう。そうなることが分かっているなら、他のゲームで遊ぶという選択になりそうです。
メタファーリファンタジオ完全版は追加DLCとなるか?
メタファーリファンタジオが2024年発売ですから、発売サイクル的に2026年後半から2027年頃に完全版が発売されると思います。
ぜひとも追加DLCとして発売してほしいです。
追加DLCで発売するなら、通常版を買い控えている方もいるかもしれませんので、早めにアナウンスしたほうが良さそうです。
追加DLCの場合は、1周目のクリアデータを引き継いで、完全版のシナリオに入っていけるようにしてもらえると、サクサク進められて通常版プレイヤーにとってはありがたいです。
アトラスのゲームはほぼ全作プレイしてきた私ですら、完全版商法は勘弁してと思っていましたので、改善に期待したいなと思います。


