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メタバースの未来で人間がモブ化する時代が来るのか?

ソニーもメタバースへの注力を表明

メタバースはインターネット上の仮想空間を表すワードとして一般化してきました。VR空間をアバター(仮想空間上の分身)で自由に行動するような世界です。しかし、過去にセカンドライフが100万人規模まで成長し、その後衰退していったという事例がまだ記憶に新しく、どうしてもメタバースへの取り組みに慎重になってしまいます。ちなみに現在もセカンドライフは細々とサービスは続いています。

Official Site | Second Life - Virtual Worlds, Virtual Reality, VR, Avatars, and Free 3D Chat
Second Life's official website. Second Life is a free 3D virtual world and original metaverse where users can create, co...

そんな中、ソニーが2022年度の経営方針説明会にて、メタバースを中心とした感動空間という方針を打ち出しました。メタバースといえばFacebookからMetaに社名を変えた、Metaもメタバース中心に動く大手企業です。今後メタバースへの注力方針を打ち出す企業が増加するかもしれません。

メタバースをインターネット的な世界にできるか?

正直、私にはメタバースが大成功する未来が描けません。大成功するとすれば、メタバースがインターネット的な世界共通で利用できる世界になれることでしょうか。そんなインターネットの世界でもGoogleの支配力が高まっており、公平・公正なというところから離れつつあります。世界の行政(欧州が特に)は警戒を強めています。

もしも、ソニーやMetaがインターネット上のGoogleの支配を逃れ、独自のメタバース世界で商機を見出したい、といった低い志(こころざし)でメタバースに挑んでいるとすれば、セカンドライフ同様に失敗に終わるのではないでしょうか。

民間企業の取り組みですから、メタバースを公平・公正な空間として運営するのは非常に困難ですが、それが実現できないと世界的なプラットフォームへは発展しないでしょう。私にはそのような未来が想像できません。しかし、実現すれば非常に面白そうですし期待したいところです。

メタバースが一般化した暁には、人はモブ化する

現実世界のロボット開発において、「不気味の谷」という現象があります。ロボットを限りなく人間に近づけていくと、ある一線を超えたところで、人はそのロボットに対して違和感や嫌悪感を感じるというものです。そういった感情については、未来のアンドロイド(ロボット)が一般化した世界を舞台にした、「Detroit: Become Human」というPS4向けの超名作ゲームがありますので、ぜひプレイしてみてください。この世界では人間そっくりなアンドロイドが、人間の世話をしたり仕事の補助をしたり、といった事が日常的に行われていますが、そんな人間そっくりなアンドロイドに嫌悪感を抱く人たちも相当数いるという世界です。このゲームでは様々な感情を抱いた人との生活や日常を、アンドロイド視点で体験できるものです。以下の動画を見るとこのゲームの感情表現の凄さが分かりますので、一度観てみてください。

ゲーム内のアンドロイドは人間と見た目もそっくりで、AIにより人間のように判断して話すことから、アンドロイドである事が見分けられるような印があります。

現実世界でもTwitterなどをしていて、機械的に自動で投稿するBotと人間の区別がつかない事って経験はないでしょうか。他のtweetを追ったり、プロフィールを読むとBotだったのかと気付きます。

少し話しが逸れましたが、メタバース内においてアバターで活動する際に、メタバース内のAIで動作するBotと、人間が操作するアバターの区別が曖昧になりそうです。システム的に見分けられるような仕組みにはなると思いますが、その世界が日常的になると人間かBotかはどうでもよくなってくるでしょう。自分がメタバースで生活する上で、重要かそうでないかが重要であり、アバターが人間かbotかは重要ではない。自分にとって重要ではない人間はモブ化(NPC化)するのではないでしょうか。そのような世界は想像し難いですが、ここ数年でも集団から個への移行がかなり進んでいますし、ますます人との繋がりは希薄になるのかなと感じます。それが悪いこととは思いませんが、人間がどうなっていくのかは計り知れないところです。

メタバース、仮想世界、人間とAIを考えさせられる作品

メタバースでの生活が現実となった場合にどのような世界になるのか?以下の作品を観れば、未来に起こることへの可能性を感じることができます。いずれも非常におすすめの作品ですので、先ほど紹介した「Detroit: Become Human」のプレイとともに是非観て欲しいです。

・小説「スノウ・クラッシュ」
・攻殻機動隊 原作マンガもしくはアニメ「STAND ALONE COMPLEX」
・書籍「Life Shift2(Work Shiftもおすすめ)」
・アニメ「電脳コイル」

どれも有名作品ですが、スノウ・クラッシュはメタバース(メタヴァース)という言葉を定義したSF小説です。攻殻機動隊は原作は非常に古い作品ですが、あの時代にこの世界を予見したと考えると凄いです。人間の身体を義体(ロボット)で補っていく時代で、脳とネットワークは直結され、人間とロボットの境界が曖昧になっていく世界で、人間とは?を考えさせられます。

Life Shiftは比較的直近の未来の生き方をどう考えるのか?という内容で、自身の考え方を整理するうえで役立ちます。電脳コイルは現実と非現実の狭間ということで、近い将来起こりそうな事が描かれていて面白いです。

SF作品は未来を想像するうえで、いろいろ気付きがあり面白いです。これら作品の作者も未来をいろいろ想像しているんだろうなと思います。人それぞれで得られる気付きが違うと思いますので、一度体験して欲しいです。

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