まともに買えないPS5が中途半端な5.5千円値上げ
すでに様々な意見が飛び交っていますが、2022年9月15日よりPS5が5,500円値上げとなります。欲しいと思った方がまともに買えない中での値上げということで、かなり購買熱が冷めてしまったのではないでしょうか。
そういった動きを察知してか、各サードパーティから発売されるゲームタイトルは、PC、Xbox、PS4、Switchなどマルチ展開のものばかりで、そういった事情がさらにPS5不要論に繋がるという負のスパイラルに陥っています。
PS5の値上げの要因は最近急激に進む円安の影響ですが、円安の影響を緩和するには5,500円程度の値上げでは不十分です。日本のPS5は世界的に見ても価格設定が低めでしたので、最近の円安進行で世界的に見て日本のPS5のお買い得感がさらに増しています。この程度の値上げでは転売屋の勢いは止まらず、値上げ後も欲しい人が買えない状況は改善しないでしょう。
いっそのこと2万円ぐらい値上げしても良かったのでは?
一度転売屋を場外に追い出すには2万円ぐらい値上げして、転売の旨みを失くした方が良かったのではないかとすら思います。定価が上がれば仕入れコストが当然上がりますので、それだけで転売屋にはリスクが高まります。
どうせ値上げ批判されるなら、明確な目的を持って実施した方が、まだ理解を得られるのではないでしょうか。転売屋から定価より2万円高く買うのは嫌ですが、正規販売なら2万円高くても買うという方はそれなりにいると思います。ファンの方に売れればゲームソフトも売れますから多少は良い方向に進みそうです。
ソニーにそんな英断はできないかと思いますが、メタはVRヘッドセット「quest2」を2万円以上値上げしました。AppleもiPhoneの価格を状況にあわせて数万円単位で変動させています。
結局、そういった適正な価格コントロールが、商品価値や消費者保護に繋がるのではないかと最近思います。
家庭用ゲーム機が死んだPS3時代を思い出す
PS4世代で家庭用ゲーム機に勢いが戻りつつあると感じていましたが、最近のPS5の状況を見ているとPS3時代を思い出します。日本国内ではPS3時代には家庭用ゲーム機が全く売れず、PCゲームやスマホゲームに流れていきました。私もあの頃はPCゲームが主でPS3はマルチプレイするときに少し遊ぶ程度でした。
また、あの頃のように、PCゲームに流れていきそうな予感がします。
PS5の値下げはまだ先になりそうですし、しばらく5万円以上で推移すると考えると、5万円出せば少し安いゲーミングPCが充分買えますから、PCゲームの方が魅力的に感じます。
PCゲームはセールが頻繁に実施されコスパが良い
PCでゲームソフトを購入するには、STEAMやEPIC GAMESなどのプラットフォームで購入するのが便利で、頻繁にお得なセールが実施されます。最近では国産のゲームもPC同時発売が多いので、ひと昔前の海外の洋ゲーしか遊べないということもありません。
家庭用ゲーム機はコントローラーでのプレイがメインですが、PCの場合はキーボード、マウス、コントローラーと使い分けて遊びやすいのも魅力です。
5万円程度のゲーミングPCでも大抵のゲームは遊べます。ハイスペックを求められるようなゲームを遊ぶ場合は、さすがにPS5のコスパには敵いませんが、本体を買えずにストレスを抱えるよりは、PCゲームをメインにするというのも良い選択肢に思えます。
問題は2023年に発売される超大作ソフトの行方
PCゲームというのは選択肢として良いのは間違いないですが、問題はPS5でしか遊べない超大作ソフトがどうなるのか?という点です。
2023年夏にはPS5専用でファイナルファンタジー16が発売予定です。さすがにこのままの状況が続けば2023年には発売されないかもしれません。今の感じですと、ファイナルファンタジー16が30万本程度しか売れないみたいなことが普通に起こりそうです。
ハリーポッターの世界で実際に冒険ができる、ホグワーツ・レガシーはマルチタイトルですので、予定通り2023年に発売されそうです。
PS5のゲームタイトルを開発するには長期間かかりますから、PS5の機能を活かした専用タイトルを開発しようとするメーカーはほぼ無いでしょう。ソニーから発売されるタイトルに期待するしかない状況です。
こういった状況を加味すると、やはりPCゲームに行く方が幸せかもしれない。。
新型コロナの影響で外出を控える傾向は今だに続いていますから、本来ならゲーム業界は攻めるべき時のはずが、売るべき商品が作れないという非常にモヤモヤした状況だと思いますが、コロナ影響も2年以上が経ちますから、根本的解決に向けてなんらかの手を打って欲しいですが、自動車など他産業を見ていると数年は改善し無さそう。
消費を抑えて物を大事に使う。物ではなく人が行うサービスに消費を回すなど、無いものねだりせず、あるもので最大限経済を回すしかなさそうです。
最後に、PS5が欲しくて買えない方は、Amazonの招待リクエストが便利です。活用しましょう。