AWSの更新情報、追いきれていますか?
AWSは毎週のように新サービスやアップデートを発表しています。
re:Inventの時期は特に凄まじいですが、平常時でも各サービスが粛々と進化しており、全てを追うのは至難の業です。
AWS関連の情報はWEB上にたくさんあり、非常に参考になるのですが、検索ですと古い情報や誤った情報が引っかかり、取捨に時間を要します。
「自分に関係のある東京・大阪リージョン関連の最新情報だけ知りたい」
「カテゴリごとに整理された状態で読みたい」
そんな悩みを解決するために、AWS公式のKnowledge MCPサーバーから直近1週間の更新情報を自動取得し、さらにそのデータをNotebookLMに投入して「自分専用のAWSニュースアシスタント」を構築しています。
全体像:MCPサーバー → Markdown → NotebookLM
今回構築したワークフローは以下の3ステップです。
- 取得: Node.jsスクリプトからAWS公式MCPサーバーに接続し、カテゴリ別に最新情報を検索。
- 整形: 取得結果を重複除去し、カテゴリ別・目次付きのMarkdownファイルとして出力。
- 活用: 生成されたMarkdownをGoogle NotebookLMにソースとして登録し、対話形式で必要な情報だけをフィルタリング。
この第1と第2ステップをAntigravityで開発しています。
AWS Knowledge MCPサーバーとは
AWSが公式に提供するMCP(Model Context Protocol)対応のナレッジサーバーです。
エンドポイントは https://knowledge-mcp.global.api.aws で、認証不要・無料で利用できます。
通信プロトコルはStreamable HTTP(JSON-RPC 2.0)を採用しており、
セッション初期化 → ツール一覧取得 → search_documentation ツール呼び出し、という流れでAWSの公式ドキュメントや最新アナウンスを検索できます。
3. 実装のポイント
① カテゴリ別の検索クエリ設計
AWSの膨大なサービス群を、以下の8カテゴリに整理して検索を実行しています。
- コンピューティング(EC2, Lambda, ECS/EKS)
- AI/機械学習(Bedrock, SageMaker, Q Developer)
- データベース(RDS, Aurora, DynamoDB)
- ストレージ(S3, EBS, EFS)
- ネットワーク(VPC, CloudFront, Route 53)
- セキュリティ(IAM, GuardDuty, Security Hub)
- サーバーレス(Lambda, Step Functions, EventBridge)
- 開発者ツール(CodePipeline, CodeBuild, CDK)
② MCPプロトコルの直接実装
今回のスクリプトは、Node.js 18以上の組み込みfetch APIのみで動作し、外部パッケージへの依存がゼロです。
MCPのセッション管理(mcp-session-idヘッダー)やSSE(Server-Sent Events)レスポンスのパースも自前で実装しています。
レート制限対策としてリクエスト間に500msのウェイトを入れ、安定した取得を実現しています。
③ 重複除去と構造化出力
複数の検索クエリにまたがって同じ記事がヒットするケースがあるため、タイトルベースの重複除去を行っています。
最終的に、目次・カテゴリ見出し・記事タイトル・概要・リンクが整理されたMarkdownファイルとして出力されます。
4. NotebookLMで「自分専用アシスタント」化する
生成されたMarkdownファイルをGoogle NotebookLMのソースとしてアップロードすることで、AIが「今週のAWSニュース」を丸ごと理解した状態でQ&Aに答えてくれるようになります。
- 「東京リージョンに関連するアップデートだけ教えて」
- 「Bedrockの新機能を要約して」
- 「セキュリティ関連で対応が必要そうなものはある?」
このように、自然言語で質問するだけで、自分のビジネスに関係のある情報だけをフィルタリングして取得できます。
毎週スクリプトを実行してMarkdownを更新し、NotebookLMのソースを差し替えるだけで、常に最新のAWSニュースアシスタントが手元にある状態を維持できます。
まとめ:MCP × NotebookLMで情報収集を自動化する
AWS公式MCPサーバーは、まだ知名度は高くないものの、非常に強力な情報ソースです。
これをNode.jsスクリプトで定期的に叩き、NotebookLMという「読んでくれるAI」に渡すことで、情報の洪水に溺れることなく、自分に必要なアップデートだけを効率的にキャッチアップできる環境が整います。
AWS関連の情報としては、以下も強力ですので併せて利用することで、理解が深まると思います。また、AzureやGCPでも同じくのMCPサーバーが公開されていますので、今回と同様のアプローチで専用アシスタントの構築が可能だと思います。ぜひ試してみてください。


