「時代おくれ」から学ぶ。これからの時代をどう生きるべきか?

河島英五さんの名曲「時代おくれ」から学ぶ

新型コロナによりリモートが当たり前、ソーシャルディスタンスで人とは一定の距離を保つ。といった数年前では考えられないような変化が起こっています。

当然、一緒に働くまたは学ぶ仲間との距離感も変化しており、そんな中でこれからの時代どのように生きていくのか。自分自身もどういう考え方を持って変化するべきか、非常に悩ましい所ですが、そんな中、名曲「時代おくれ」をたまたま聴いたとき、答えのひとつはこれじゃないかと思いました。

まず聴いてみて欲しい河島英五さん「時代おくれ」

最近昔の名曲にハマりまして、YouTube musicであれこれ聴いているときに、河島英五さんの「時代おくれ」の歌詞が心に沁みました。この曲は1986年にリリースされた曲です。

Youtubeに公式的な動画が無かった(非公式のものはたくさんあります)ため、有料コンテンツになりますがYoutube musicとamazon prime musicのリンクを貼っておきます。まず一度聴いていただきたい。

時代おくれ – YouTube music

時代おくれーamazon prime music

河島英五さんは2001年に病気で若くして亡くなられていますが、名曲が多いので興味ある方は他の曲も聴いてください。

「時代おくれ」から自分の進むべき道を考える

以下歌詞を引用させていただきます。

目立たぬようにはしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい

「時代おくれ」歌詞より引用

最初のサビの部分が印象的でハッとさせられました。

最近ではYoutubeなどで目立って儲けよう、稼ごうという風潮が強くなっているかと思います。今後もしばらくはそのような傾向は続くと思いますが、目立って成功できる方はごく一部です。Youtube初期から配信されている方は、自分の好きなこと・やりたいことを発信し一定の地位を築いて居られますが、今後は世界に通用するような特技や強みを備えた方で無い限り、大成功は難しいでしょう。

差別化出来る特技や強みが無く、それでもYoutubeなどで目立って稼ごうとすると、再生数を稼ぐため犯罪行為や他人を傷つけるような過激な方向へ行くしか無くなります。しかし、そういった動画に広告を付けると、Youtubeを運営するGoogleの信頼低下となるため、より強固な対策がされるでしょう。そうすると、まじめに動画投稿をしている方も巻き添えに、Youtube全体での活動が制限されていくはずです。

そもそも上記のようなYoutube活動が自分にとって幸せなのでしょうか。趣味を動画にして稼げたら最高じゃないかと始めたものの、再生数を稼げる動画が自分のあまり好きではないネタだったとすると、視聴者の趣向にあわせて徐々に自分がやりたいことからズレてきます。そうなると、なんのためにYoutubeで活動しているんだろう?となるでしょう。しかもサラリーマンと大差無いか少ない収入しか得られない、社会保障も無いとなります。

インターネットで情報だけがたくさん入ってくる時代で、楽をして大成功したいと夢見るかもしれませんが、成功者は裏では大変な苦労をされています。自分がどうあるべきか考えてみるべきだと思います。

他人を思いやり自分のことは後回し

以下の部分もこれからの時代は気遣うべきところだと思います。

あれこれ仕事もあるくせに
自分のことは後にする

「時代おくれ」歌詞より引用

コロナでリモートワークが主体になると、同僚や仲間との接点が希薄になってきます。自分の役割・仕事だけ実行すれば良い。それ以外の事はやっても無駄という考え方です。

しかし、希薄になりがちだからこそ、自分のことは後回しで同僚のための仕事を優先して実施するという心構えが大事だと思います。そうすれば自分が困ったときにも真っ先に助けてくれるはずです。

ねたまぬようにあせらぬように
飾った世界に流されず
好きな誰かを思いつづける
時代おくれの男になりたい

「時代おくれ」歌詞より引用

日本でも終身雇用の家族経営的なメンバーシップ型から、職務にあわせたスキル・役割に応じて雇用するジョブ型へ移行しつつあります。ジョブ型になると自分の仕事の成果がより強く求められることと、評価が給与に直結するため、これまで以上に他人との評価の差などが気になってきます。

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上の本は成功者は実力だけでその地位を手に入れたのか。実はそんなことは無いよ。といったことを研究して解説した本です。アメリカでは行き過ぎた実力主義を見直す動きが出ています。数年後の日本を占う内容になっているかと思いますので、もしも会社がジョブ型的な制度を採用されているのでしたら、目を通しておくと役立つと思います。

そういった実力主義、他人との競争という環境に流されず、上で紹介した本にもあるように、成果が認められるかどうかは実力だけではなく運や環境も大きく影響しますから、他人をねたまず、あせらずにしかし、チャンスがあればしっかりと掴みとれるよう、自分をしっかり持っておく事が大事なのではないかと思います。

昔の名曲、名著は学びが多い

しかし、昔の名曲は歌詞も素晴らしいです。また、昔の名著(書籍)も今の時代に読んでも学ぶことが多いです。

今回取り上げた「時代おくれ」で感じたことに通ずるものがあるなと感じた、私が子供に必ず薦めるミヒャエル・エンデの「モモ」という児童向け小説があります。

1973年に発売された本で、それまでゆったりした時間を過ごしていた平和な世界に時間泥棒がやってきて、みんなが訳もわからず忙しい忙しいと働きだす。元の世界を取り戻すために少女「モモ」と不思議なカメ「カシオペイア」が活躍します。

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児童向けですが、大人が読んでも面白いです。この本が書かれたのは50年前ですが、恐らくそのころから時間が失われていっているという感覚を、作者は感じ取っていたのでしょう。それから50年、さらに人々の時間は奪われていますし、奪いあっています。

自分にとって必要な時間とは何か、ちょっと整理して本当に必要なものを考え直すのも良いかもしれません。

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