任天堂の技術力を持ってしても現行Switchで粘るのはそろそろ限界?

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スプラトゥーン3も現行機で粘る

2022年9月9日発売のスプラトゥーン3。私はてっきり3の発売と同タイミングで新世代機が発売されるのかと思っていましたが、まだまだ現行のニンテンドーSwitchを継続するということで、あと何年粘るのか逆に興味が出てきました。

ニンテンドーSwitchは発売時点ですでにライバル機のPS4やXboxよりも性能的には劣っていたうえ、現在はPS5やXbox-Xといった次世代機も発売されています。そんなニンテンドーSwitchでも次世代機で発売されるゲームソフトに、内容的に見劣りしないものを投入してくるあたり、任天堂の開発力の高さに驚くばかりです。

スプラトゥーン3が何故動く?任天堂のナゾ技術力

ニンテンドーSwitchはNvidia製のTegra X1の省電力版というCPUで、グラフィックチップMaxwellを1チップに統合しています。グラフィック性能はグラボGTX980Ti相当ですが、消費電力を抑えているため性能は限定的です。CPUはArmアーキテクチャで、2015年のハイエンドスマホレベルのものです。

性能的には2022年現在のハイエンドスマホに比べかなり劣る性能のSwitchで、スプラトゥーン3をストレス無く動作させる任天堂のナゾ技術力はスゲー!と思います。

上の画像は左がスプラトゥーン3のダイナモローラー、右がスプラトゥーン2のダイナモローラーです。3では持ち手のギア部分が露出していたり、造形が複雑になっています。このゲームは8人のプレイヤーが同時に動きます。武器も8つ表示するため、武器の造形が細かくなるとそれだけ処理が重たくなります。私が3と同時に新世代機が出るのではないかと思ったのは、画面上のオブジェクトの造形が複雑になっていたりと、現行のSwitchでは処理が厳しいのではないかと感じたためです。それが現行Switchでバッチリ動くというのは驚きです。

インクの処理は改善されるのか?

これは本体の性能面とインターネット接続の安定性にも関係しますが、8人の対戦者のインクが細かく飛び散り、それぞれのインクに当たり判定や相手との距離などでもダメージ判定が変わったりと、スプラトゥーンはかなり複雑な処理をリアルタイムに行っています。

その関係かインクが当たってから判定までに少し時間がかかり、こちらが倒したと思ったら自分の方がヤラレテいたり、同時にヤラレタ判定になったりといったことが起こります。オンラインゲームならではの同期ズレの影響の方が大きいかもしれませんが、処理が間に合わず判定が微妙になっているシーンもありそうです。

3は2と同じ現行Switchでの発売ですが、判定部分に関する処理が改善されていると嬉しいです。

それにしてもインクの処理の部分はどのように実現しているのか。これもナゾ技術です。

ゲーム開発に詳しい方なら簡単に理解できるものなのかもしれませんが、私にはちんぷんかんぷんです。

任天堂とAppleは似てる

最近特に任天堂とAppleって似ているなと感じます。ハード性能を最大限まで引き出すという点と、ハード開発においてアプリ開発側の意見を最大限取り入れて開発されている感じがします。この点は、任天堂とAppleの共通点だと感じます。

アプリとハードの連携は考えているよりもハードルが高いです。双方で技術のトレンドは異なります。開発期間も異なりますし、片方の要望を取ればもう一方が我慢しなければなりません。これをバランスよく両立するには、開発の方程式が会社内で完成していないと難しいと思います。他社が任天堂やAppleレベルを実現するにはなかなか大変そうです。

そろそろ次世代機が来る?

任天堂がナゾ技術で次世代機となんとか戦えているとしても、さすがにそろそろ次世代機が必要ではないでしょうか。新世代のゲーム開発は「アンリアルエンジン5」(以下は技術でも映像)が主流になりつつあり、この開発プラットフォームで開発されたゲームは、現行のニンテンドーSwitchでは動作しません。(無理矢理最適化すれば動く?)

そうなるとサードパーティからはニンテンドーSwitch向けのゲームは発売されないことになります。任天堂専用機と割り切れば良いかと思いますが、さすがに任天堂1社では限界があります。2023年にはニンテンドーSwitchの次世代機が発売されるのではないでしょうか。

スマホがこれだけ普及すると、Switchを外に持ち出して遊ぶニーズもかなり低いでしょうから、次世代機は据え置き専用となるのではないでしょうか。

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