Tableauで何する?Excelレベルで必須アプリだ!

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TableauはBIツールだがいろいろ使える

最近Tableau(タブロー)が業務上で必須級のツールになってきています。まだまだExcelの柔軟性に頼る部分はありますが、多くの場面でTableauに任せた方が生産性がかなり上がると感じます。

「Tableauってデータ分析のためのBIツールで難しそう」と敬遠せずに、少し使ってみると便利さがすぐに分かります。

Tableauがどういう場面で便利なのか、1週間も使えばすぐに感じられるような利点を中心に紹介します。Tableauの詳しい使い方はここでは扱いませんので悪しからず。ここを読んで少しでも興味がでてきた方は検討をはじめてみてはいかがでしょうか。

まずTableau Prepが超便利

世の中にはいろいろなデータが溢れていますが、データの作りが悪く非常に扱いづらいものも多くあります。特に国が出している統計データなどは、せっかくWEBサイトに公開してくれているのに、利用するためにまずデータ整備から始めないといけないようなものも多いです。EXCELの場合は手作業で不要な行を削ったり、不要なスペースを削除したり、セル結合を解除したりなどするでしょう。ある程度パターン化されているなら、マクロなどを使って自動処理などもあると思います。

そういった前処理をTableau Prepというアプリで手軽に実施できます。

例えば「会社名」というフィールドに「株式会社ABC」と「株式会社エービーシー」という、同じ会社なのに違う表記でデータ入力されているような場合、Excelですとデータ置換えなどで前処理を都度実施するかと思いますが、これはかなり面倒です。Tableau Prepの場合はクリーニングという工程で、株式会社エービーシーを株式会社ABCに置換えなさいと一度登録しておけば、以降更新データを持ってきた時にも、クリーニング工程で自動でデータを置換えてくれます。当然元のデータを置換えているのではなく、Tableau上のデータとして置換えているだけです。この元データはそのままTableauで扱うために、データ整備ができるのも良い点です。

さらにTableau Prepの複数データ取り込みが便利

データ分析を行うTableau Desktopよりも、前処理を行うTableau Prepの話しばかりになりますが、複数のExcelなどのデータを一気に取りこんで前処理ができるのも地味に便利です。

例えば社内でアンケートをお願いする際に、Excelデータで集約をかけると後の集計が結構大変です。そうならないために、最近はアンケートツールなどもありますが、Tableau Prepがあれば、Excelで集計して一人1ファイルのアンケートが複数あっても問題ありません。

データが存在するフォルダの場所や、取りこみ対象のファイル名の一部を指定するなどして、条件にあったファイルのデータをTableau Prepに読み込むといったことが可能です。

あらかじめアンケートの様式をTableauで処理しやすいフォーマットで作成しておき、回答者の方には所定のフォルダに保存することを依頼するだけで、後は回答の集約とアンケート分析はTableauが実施してくれます。

なんとなくTableau Prepの便利さが伝わったでしょうか。Excelだと時間がかかって大変だ!と思っていたことが大抵は解決される感じで、Excelを変態レベルまで使いこなして業務をしていたような方は、Tableau Prepを覚えるとハマると思います。

分析はTableau Desktopで

Tableauが本領を発揮するのは、分析処理を行うTableau Desktopです。こちらは分かりやすく魅力を伝えるのが難しいのですが、まず分析データをTableauで確認する文化を会社内で育てることが、Tableauが社内で普及するかのポイントかもしれません。

Tableauはデータをいろいろな視点から動かしながら、確認することが得意なツールですので、パワーポイントに綺麗にデータを貼って説明するという用途には向きません。そういった用途にはExcelで作成したグラフの方が仕事は早いです。しかし、そういった用途で作成したグラフは、データの継続性というか利活用という点では発展性がなく、データ作成者の意図した情報しか読み取れません。

しかしTableauを始めとしたBIツールはデータをいろいろな角度から眺めて、新たな発見や別のデータを入れたらどうなるんだろう?みたいな形で探る事が有効な使い方だと思います。

EXCELですと、追加でデータを足し込むとなると、それなりに大変な作業になりますが、Tableauはそういった処理も比較的楽に出来るという点でかなり優れています。

動作に関しては言葉よりも以下の動画が分かりやすいです。

Tableauを使うことが目的はなくデータの扱いに慣れること

Tableauを使うことで間違いなく生産性向上が見込めますので、ExcelなどのOfficeソフトと同等に必須ツールと考えても良いと思います。なによりBIツールを自分で使うとデータの扱いについて考え方が変わります。これが一番の効果だと思います。

データ分析業務に関しては、こういったBIツールを使わなくとも、もっと簡単に必要な分析結果が自動で得られるツールも近い将来登場すると思います。しかし、データをどう扱って目的の結果を得るかは、自分で考える必要があります。自動化が進んでも適切なデータで正しい命令を与えないと意図した結果は得られません。

また、データを読み解くスキルも向上するため、自社が扱うデータに不信な点はないか?なにか偏った結果になっていないか?といった視点で確認することが自然とできるようになります。

BIツールはライセンス料が結構高いため、「Excelで充分でしょ」と考えてしまうかもしれませんが、社員のスキル向上等の副次効果も考えると、それほど高いものでもないはずです。

Tableauに限らずBIツールは独特な操作方法であるため、使いこなすにはそれなりに学習コストがかかります。私はUdemyという動画教材を使いました。研修などに比べると安価でしっかり覚えられますのでおすすめです。

PowerBIなどツールはいろいろありますので、自分にあったツールを検討してみてはいかがでしょうか。しかし、Tableau Prepは超便利だと思いますのでイチオシです。

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