CX-60ディーゼルを購入前に読んでほしい

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マツダのディーゼルエンジンの特徴を知る

2022年秋にマツダのラージ群第一弾として、CX-60が発売されます。以前にも以下で取り上げましたので、是非こちらも読んでいただきたいです。

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今回はCX-60のディーゼルエンジンモデルを購入検討されている方に、事前に知っておいて欲しいことをいくつか書いていきますので、参考にしていただければと思います。

私が以前マツダ2のディーゼルモデルに乗っていた経験から、困ったことや覚悟しておいた方が良いことをまとめました。

マツダのディーゼルはベンチやBMWとはちょっと違う

マツダの乗用車エンジン開発技術は、私は世界一ではないかなと思っています。その中でもディーゼルエンジンの技術は他社とは一線を画していると思います。マツダのディーゼルエンジンの最大の特徴としては、圧縮比が14対1という低圧縮比である点です。他社のディーゼルエンジンは低くても18対1レベルです。圧縮比を下げることでエンジンの強度を必要以上に上げる必要が無く軽量化ができ、かつNOx(窒素酸化物)やPM(微小粒子状浮遊物・Particulate Matter)を抑え排ガスもクリーンにできます。

他社は高圧縮比なためエンジンは重く、排ガスもクリーンにするために専用のフィルターやアドブルー(尿素水)を搭載する必要があります。

マツダのディーゼルエンジンは、突出したクリーン性能を持ったエンジンと言えます。

マツダディーゼル最大の課題は

マツダのディーゼルエンジンの良さを並べてみましたが、当然欠点もあります。この欠点が許容できるかどうかが、CX-60のディーゼルエンジンモデルを買って、後悔しないかどうかの判断基準になります。

マツダのディーゼルエンジンは低圧縮比が特徴です。低圧縮比ですとPMを抑えることができると書きましたが、全く出ない訳ではありません。そこでDPFというフィルター装置でPMを車外に出さないようにしています。ディーゼルエンジンの場合は主に煤(すす)になりますが、これをDPFに溜めていきます。DPFに溜まったPMは排気の熱で燃焼します。しかし、低圧縮比のマツダディーゼルエンジンでは、燃焼が追い付かずDPFが詰まってしまうことがあります。こうなるとディーラーで洗浄してもらう必要があります。

マツダ推奨は30分以上の連続走行

DPFにPMが詰まる原因は排気温度が低く、どんどんPMが溜まっていくことにあります。アイドリングや15km/h以下の速度ですと、PMは溜まる一方です。また短時間の走行でもPMを燃焼させることが出来ません。

ディーゼルエンジンを快適に走らせるには、1回30分以上の走行が目安となります。近所の買い物がメインとなると、なかなか30分以上走行させることって無いものです。週に何回かは高速道路を走るという方は、ディーゼルエンジンには向いているかもしれません。

CX-60のディーゼルエンジンモデルが最適な方は

CX-60のディーゼルエンジンモデルが最適な方は、週に3回程度は30分以上走行される方で、ディーラーの定期点検は欠かさず実施される方。

アイドリング状態で長時間待機するような場面があまり無い方。

上記のような方はディーゼルエンジンモデルを購入しても、ストレスなく利用出来るのではないでしょうか。

私が乗っていたマツダ2では、ちょい乗りが多かったのですが、DPF系のトラブルはあまりありませんでした。恐らく定期点検時に強制的に燃やす等の対応をしてくれていたのだと思います。ですので、ディーゼルエンジンに最適な走行環境で無い場合は、せめてディーラーの定期点検は受けるようにしましょう。

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