かつて「デミオ」として日本の道を軽快に駆け抜けていたあの一台が、ついに大きな転換点を迎えました。マツダが小型車「マツダ2」の国内生産を2026年8月で終了することが明らかになったのです 。
1996年に初代「デミオ」が登場してから30年、マツダのボトムエンドを支え続けてきた小型車の系譜が、国内から一時的に姿を消すことになります 。在庫がなくなり次第、日本国内での販売も終了する見通しです 。
マツダから小型車ラインナップが一時不在に
生産終了の直接的な要因には、2026年9月から継続生産車にも適用されるサイバーセキュリティ法規への対応が困難であることや、基本設計の老朽化が挙げられています 。また、昨年の国内販売台数はSUVのCX-5に次ぐ2位を維持していたものの、全盛期の4分の1程度まで落ち込んでいたという現実もあります 。
すでに兄弟車ともいえるCX-3も2026年2月末で国内向け生産を終了しており、マツダの「国内向けスモールカー」は大きな空白期間を迎えることになります 。これは、マツダが経営資源を主力のSUVやラージ商品群へ集中させる「選択と集中」を加速させている結果といえるでしょう 。
マツダのこの決断は、単なるモデル整理ではなく、ブランドの生き残りをかけた戦略的シフトです。現在のマツダは、利益率の低いBセグメント(小型車)から、より収益性の高いSUVカテゴリーへシフトすることで、次世代の電動化投資に向けた体力を蓄えようとしています 。
小さな高級車となる可能性を秘めていたマツダ2

私も現行マツダ2の前身であるデミオのディーゼルに乗っていましたが、当時の小型車の常識を覆すような内装の高級感と、ディーゼルエンジンによる3リッターガソリンエンジン並みのトルクが凄かったです。
さらに衝突安全性も非常に高く、当時右折待ちで停車中に後部から激しく追突された際にも、後部座席に居た子どもたちは無傷でした。もしも、軽自動車に乗っていたらと思うとゾッとします。
今後新型のマツダ2が発売されるとすれば、小さな高級車路線を極めて欲しいなと思います。
新型マツダ2?MAZDA VISION X-COMPACT

小さな高級車路線という点では、ジャパンモビリティショー2025で公開されたコンセプトカー「MAZDA VISION X-COMPACT」が実現するとかなり嬉しいです。
このモデルのボディサイズを拡大して、居住性を高めたパッケージングで新型マツダ2が登場すると噂されています。さらに、発電用ロータリーエンジンを搭載した「e-SKYACTIV R-EV」が採用が期待されています 。
もし、このロータリーEVが実現すれば、欧州の高級コンパクトカーにも引けを取らない、マツダ独自の「プレミアム・スモール」として再定義されることになります 。国内生産終了から約1年間の「空白期間」は、この革新的な技術を熟成させ、人馬一体の走りを極めるために必要な「沈黙」なのかもしれません 。
以前、マツダ3がコンセプトカーとほぼ同じスタイルで発売されたことを考えると、新型マツダ2にも期待せざるを得ないです。

