スマホの次を創造するとき、スマホベースで考えると何も出てこない

経済

誰もが気になるスマホの次のスタンダード

現在はまさに産業革命の真っ只中という状況です。

産業革命なんて教科書の中の話しかと思いますが、革命の真っ只中に居る人たちは、なにが革命のキッカケになるとは気付かないもので、後に大きな社会構造の変化を産業革命としてまとめられます。

現在も進行中だと思いますが、今後にかけて起こると考えられている第4次産業革命については様々な場で議論されており、どのような方向に進むべきかという意見が交わされています。とはいえ、現在のスマートフォンのように世界的スタンダードとなる技術登場により、革命の方向性なんて変わってしまうわけで、多くの方の関心はスマートフォンの次のスタンダードは何なのか?という点だと思います。

スマホの次を想像しても「スマホで良くね?」に戻る

私のような凡人では、スマホの次をいくら想像しても結局「スマホで良くね?」となってしまいます。現在スマホの次候補としては、以下のようなものがあります。

  • メガネ型デバイス(ARグラス、VRグラス)
  • スマートウォッチ
  • スマートスピーカー
  • 折りたたみスマホ
  • 人体埋め込み型コンピューター
  • ドローン
  • ロボット

他にもあると思いますが、上記に挙げた技術について私が感じることは、スマホの次と考えるとどれも弱い印象です。人体埋め込み型コンピューターは、将来一般化される可能性が高いですが、技術的なハードルがまだまだ高いです。

メガネ型デバイスと仮想空間(メタバース)の組み合わせは技術的にも、世の中の期待値的にも高いですが、操作系が手元だとするとスマホで良くね?となってしまいます。メガネは小型化し、外出先での利用も可能にはなると思いますが、操作方法がスマートにならないと難しそうです。ジェスチャーでの操作などが考えられますが、利用者にとってはストレスでしか無いと思います。視線での操作もストレスですし、目を酷使し過ぎるので厳しそうです。

新しい何かを考えるとき、できない理由を探すよりも、どうすれば実現できるのかを考えたいところですが、スマホが優秀過ぎて他のものの粗が目立ってしまうのです。

スマホの次をスマホの延長で考えない

スマホの次を考える時に、スマホよりも便利でより多くの情報をコンパクトに扱えると考えてしまいがちです。上で挙げた「メガネ型デバイス」「折りたたみスマホ」や「スマートウォッチ」はそのように考えた結果出てきたアイデアではないでしょうか。

スマホの次のスタンダードはスマホの延長で考えない方が良いと思います。それこそ第4次産業革命をけん引するなにかを考える場合にはなおさらです。

たとえば、情報過多でどんどん高密度に向かう世の中で、今後は逆にスローライフへの期待が急激に高まるかもしれません。そうなると情報をもっと発散させて、自分にとって必要なものを最大限に取り入れる事が最重要になるのではないでしょうか。

現在のグローバル社会では「世の中を知らないことは悪」という風潮ですが、実際にそうなのでしょうか?無知が原因で他人に迷惑をかけることは問題ですが、知らないことはそれほど悪いことでは無いでしょう。知り過ぎることがストレスや妬み、悩みになるなら、知らない方が幸せではないでしょうか。

そのように考えるとスマホの次は全く違うものになりそうです。それがどのようなものか私には想像がつきませんが、次の時代を形成する「なにかを創造」するには、今の延長に捕らわれずに考える必要がありそうです。

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