ペルチェ素子型のネッククーラーを使っての感想
ここ数年は夏になると節電でエアコンの効いた屋内でも暑く感じることが多くなってきました。そこで対策にとネッククーラーが売れているようです。
私が知る限りネッククーラーを大まかに分類すると、
- ペルチェ素子で冷やすタイプ
- 小型扇風機で冷やすタイプ
- 化学物質で冷やすタイプ
の3つが代表的だと思います。
私が実際に購入したのはペルチェ素子のタイプです。化学物質で冷やすタイプはネッククーラーではないですが、敷き物タイプのものは使用しています。小型扇風機タイプは友人のものを少し試した程度です。
実際にネッククーラーを試してみて、あまり有効ではない面がハッキリしてきました。
個人的な感想も含みますので、人によっては充分使えるよという方も居られると思います。その点はご了承ください。
音が結構煩いので電車内や会社事務所内は厳しい
動作音に関してはペルチェ素子型と小型扇風機型に言えることですが、電車や会社の事務所内などネッククーラーを利用したい場所の上位に入るかと思いますが、正直「自分が良ければ周りなんて関係ない」ぐらいの精神の持ち主でない限り、電車内や会社事務所内での利用は厳しいなと感じました。
特にペルチェ素子で冷やすタイプは、外向きに放熱ファンがついてますから、周囲の人に風が当たってしまいます。しかも、結構ファンが煩いです。
小型扇風機型はかろうじていけそうですが、しかし小型の羽を回しますので音は大きいです。音が小さいものはたいして冷えないジレンマ。
電車内や会社事務所内は化学物質で冷やすタイプが良いです。
屋外での利用なら問題無さそう
ファンの音が気にならない屋外での使用は有効そうです。日光が照りつけるシーンでは小型扇風機タイプは温風が出るだけで涼しくないかもしれません。
ペルチェ素子タイプは屋外でも素子の部分は確実に冷えます。
しかし、素子で首の一部分だけを冷やしていますので、当然汗はかきます。汗がペルチェ素子と肌が触れている部分に溜まって、私はそれが辛くて屋外での利用は厳しいなと感じました。汗を拭く時にネッククーラーを外す必要があるのも面倒なところです。
化学物質で冷やすタイプは屋外で利用するとどうなのか、一度試してみたいですね。ちゃんとした製品であれば、化学物質は固体が残っている間は相転移温度20度後半前後を保ち続けるので、結果的に首は冷えるはずですが、人の感じ方の問題ですので周辺が暑すぎる状況でどうなのか興味があります。
じゃあネッククーラーはどこで使うのか?
上記のように私が実際に使った感想なども書きましたが、正直ネッククーラーは化学物質で冷やすタイプを除いて利用シーンはかなり限定されると思います。
私がかろうじて使えるかなと思ったのは、エアコンが弱めに効いている屋内で、周囲に人が居らず迷惑をかける心配が無い場所ぐらいしか思いつきませんでした。
私がネッククーラーを購入したキッカケは、自室のエアコンが故障し、修理されるまでの間の繋ぎで購入しました。しかし、外の気温が30度を超えるような状況では、エアコン無しの室内でネッククーラーだけを使用しても、汗をかいて気持ちが悪いし、ペルチェ素子で内側を冷やすと同時に外側に熱を放出しますから、エアコンの無い狭い部屋内での使用は逆効果でした。小型扇風機タイプも同じく、温風しか出ず涼しくないと思われます。通常の扇風機の方がマシでしょう。
これからネッククーラーを購入する際に、どのタイプを購入するのかの参考になればと思います。
化学物質で冷やすタイプは類似品に注意
化学物質で冷やすタイプはICE RINGが有名ですが、Amazonなどで類似品がたくさん出回っていますので注意が必要です。ちゃんとした物質を使っている場合は問題ないですが、見分けることができないため、公式ストアから購入する方が無難かと思います。
PCMという潜熱蓄熱材が使用されていますが、これが類似品ですと効果が薄い物質が入っている恐れがあります。
【おまけ】屋外では日傘最強
最近は男性向けの日傘も結構見かけるようになりました。私は奥さんの日傘を少し使わせてもらったことがありますが、正直日傘最強だなと思いました。
屋外で涼しくなりたいとネッククーラーを検討される方は、素直に日傘を検討した方が良いかと思います。
男性の日傘は目立つし嫌だと抵抗を感じておられる方、ネッククーラーも大概目立つしカッコ良いものではありません。むしろ女性は日傘が普通ですので、男性でも日傘の方が目立たないでしょう。
現場仕事などで日傘が使えない状況などは仕方ないとして、移動時に厚さを凌ぎたい方は検討の余地ありだと思います。