先日、新NISAを利用している年代のデータを見て驚いたのが、20代、30代の利用者が結構多いことです。
うちの子供は20代前半ですが、NISAの資料を取り寄せていて、若い人の投資マインドが向上しているなと感じました。20年前の若者にはこれほど貯蓄や投資マインドは無かったと思います。
若い人は自分に投資するべき!
毎月1万円をNISA投資するぐらいなら、そのお金で本を買うとか、習い事をするとか、旅行に一手見聞を広げるなど、自分自身の付加価値を高めるほうに投資をするほうが良いです。
自分への投資を行うことで世界が広がり、生涯年収が増えるほうが、NISA投資よりも圧倒的に有効だからです。
私は40代ですが、やはり年齢には勝てず、勉強効率がかなり下がっていることを思い知らされます。
20代、30代は貴重な時間ですから、自分にどんどん投資しましょう。からだもよく動くはずですので、自分にあったスポーツなどを見つけるのも良いでしょう。
マスコミが長期投資を煽るのに違和感
新NISAが登場した当初、多くの情報番組で長期投資の有効性が語られました。
大抵は早く開始して長期間投資するほどプラスになるよ!みなさんすぐにはじめましょうみたいな流れが作られていることに違和感を感じました。
長期の積み立て投資が有効なのは間違いありませんが、入社して間もない20代や30代前半の方が、わざわざNISA投資に回すことが本当に正しいのか?と考えます。
風が吹けば桶屋が儲かる
このことわざはみなさんご存じかと思いますが、ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えです。
多くの方が望んでいる、国民の収入に直接影響があるさまざまな税金などは全く優遇されないのに、金融関連の税金の優遇は即座に実行されるのはなぜでしょうか?
マスコミがこぞって投資を煽るのはなぜでしょうか?
金融関係がもうかると金持ち層が儲かるからと考えます。金持ち層とは国会議員など国の舵取りをしている層です。NISAやiDECOなど金融商品に参加するプレイヤーが増えれば増えるほど、回りまわって金持ち層の取り分が増えます。
金融商品の大半は後出しじゃんけんに参加していると思ったほうが良いです。基本的に大手企業が勝ち組で個人投資家が負け組になります。負け組の中で少し勝てるかどうかというものになります。
投資するなら大きなプラスを求めない
NISAなどの長期の積み立て投資は、負け組の中で少し勝つには非常に良い商品です。しかし、しばらくNISAを運用する中で、少し勝てているんだから、もっと大きな賭けに出れば大きなプラスを得られるのではないかと考える人が出てきます。
そういった方が行きつくのが、手元資金よりも大きな金額を扱える、信用取引などの借金をして取引を行う商品です。そこでほとんどの方が手元資金をすべて失います。
こういった商品のたちが悪いのは手数料が非常に低くて、すぐにでもはじめられるような印象を持たせることです。実際には借金をして賭け事をしているのですから、パチンコよりも悪質です。しかし、こういった業界に税制優遇をバンバン打っているのが現状です。
とにかく、長期投資をはじめたかたは、大きなプラスを求めず、余剰資金でじっくり投資することを心がけるべきだと思います。
日本もようやく物価が上昇し始めていますし、ただタンス預金しているよりも、投資で増やすことが重要であることは間違いありません。
しかし、若い時は自分自身への投資がそれ以上に価値を産むはずですので、そういったところにも目を向けてみてはいかがでしょうか。