PS5プロの割高感が薄まる?
2024年9月2日 PS5の本体と周辺機器の大幅値上げが実施されました。我が家ではPS5はリビングに置いているため、そろそろ自室にもPS5欲しいなと思っていた矢先に大幅値上げとなり、追加購入はあきらめました。。。
PS4までの世代のゲーム機は発売から数年後に、小型化と値下げがされるというのがお決まりのパターンでしたが、PS5に関しては2023年に発売の小型版スリムの発売にあわせて値上げされるという、今までに無いパターンでした。為替や物価上昇という状況はあるものの、これまでのゲーム機パターンとは違います。
しかし、スリム発売時に以下に書いたように、私は小型化して値下げするというこれまでのゲーム機のパターンに違和感を感じていたので、今回の値上げの動きは私的には妥当だと感じています。しかし、ここまで大幅な値上げは予想外でしたが。。
今回の大幅値上げは発売が噂されている、高機能版PS5プロの割高感を抑えるという目的もあるのではないでしょうか。
先日プレイステーションブログに公開された、30周年記念画像にPS5プロっぽいデザインが入っているということで話題になっています。近日公開に期待が高まります。
上が画像を拡大したものですが、明らかに現行PS5とは違うデザインの本体です。
PS5プロが発売されるとすれば、今の物価や為替状況から10万円超えは確実だと思います。これまでのPS5の価格ですと、10万円超えのプロは高過ぎる!となりそうですが、大幅値上げ後であれば、この価格差ならPS5プロのほうがお買い得じゃないか?に発表時の価格に対する感想が変化しそうです。
より高いモデルを売りたい
今やXboxよりも大きくシェアを高めているPS5としては、より高いモデルを売りたいと考えているはずです。
市場シェアにより戦略は変わります。自動車ですと国内ではトヨタが圧倒的トップです。トヨタは一番高いグレードが最も売れます。これは一番高いグレードがお得に見えるように、オプションや機能などを設計しているからです。逆に追う立場の他社は、安価なグレードでもトヨタ車に見劣りしないような設計にする必要があります。
PS5を追う立場のXboxはPS5に対抗するため、安価なXbox series Sをラインナップしています。PS5も対抗するかたちでディスク無しのデジタルエディションは安価な価格設定になっていました。しかし、現在のようにシェア差が付いたことで戦略を変更し、より上級なモデルを一押しにできる環境が整ったということだと思います。
モデル選択時の人々の行動について、以下の行動経済学のベストセラー「予想どおりに不合理」~行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」~
面白い本ですので、興味ある方は読んでみてください。
ゲーム機市場だけで考えると痛い目にあう
PS5の大幅値上げは私は全面的に反対ではありません。しかし、ゲーム機市場というカテゴリーが崩れつつある今、ゲーム市場だけで戦略を考えると痛い目にあいそうです。
以下でPS5はPS3時代のような状態になるのではないかと危惧していましたが、PS4でようやく盛り返してきたゲーム機が、今後も存続してほしいと思います。
PCゲームは良い面もたくさんあるのですが、子供にはハードルが高いです。ゲームは大人だけの趣味ではなく、子供の遊びであり続けてほしいです。子供から大人までみんな楽しめる文化としてもっと定着してほしい。ソニーにはもっと大きな視点で戦略を考えてくれることに期待したいです。もっと任天堂とも協業したりといったことがあっても良いと思います。
ゲーム文化を定着させるということに関しては任天堂は素晴らしいです。2024年10月オープンのニンテンドーミュージアムも良い取り組みです。プレイステーションも30周年ということで、ゲームを盛り上げる活動にも期待したいです。
最後は値上げの話はどこかに行ってしまいましたが、ゲーム機を売るという戦略だけではなくゲーム自体を盛り上げる戦略に期待したいです。