詳細は未発表だが有料になりそうな状況
2023年2月の決算発表時に通信障害時の他社ローミングについて、詳細は検討中だが「オプションとして数百円で提供したい」といった発言があったようです。
他社ローミングに関しては、過去に発生した通信障害により、自社回線を利用している顧客に対し、一時的に他社回線が利用出来るようにするというものです。
分かりやすい例では電車の振り替え輸送のようなものです。
しかし、そう考えるとローミングプランが有料なのは少し違和感があります。
提供条件が明らかにならないとハッキリは言えないが。。
今回他社ローミングが検討されるキッカケは先ほども書きました通信障害が原因です。この通信障害はKDDIの音声設備の故障から起因し大規模障害に発展しました。
そう考えると、KDDIの設備故障が原因で不便を被っているユーザーが、有料オプションで不便を回避する手段を講じなければいけないという形になり、違和感を感じました。
まだ、提供条件が明らかになっておらず何とも言えませんが、電車の振り替え輸送に関しては、人身事故や場合によっては飛び込み自殺など、電鉄会社が被害者的な状況でも無料で振り替えをしています。
この他社ローミングオプションについて、有料での提供とするならば条件をしっかり検討しないと炎上するかもしれません。
災害時こそ無料提供が求められる
他社ローミングも設備増強などが必要であったり、無料提供は厳しいのは理解しますが、必要な事態が発生した際に料金を求められる状況というのがイメージできません。
たとえば自社設備の不具合や作業ミスによる障害であった場合、有料オプションを利用して下さいとは言いづらいでしょう。
また大規模な地震等の災害が発生した場合には、大手通信会社はこれまでそういった地域には無料で回線提供するなどを実施してきました。そういった中で有料オプションで他社回線が利用できますということが可能なのかどうか?
無料では厳しいのは理解できますが、有料オプションという形が成立するのかどうかが気になります。
とはいえ災害時には安心でありがたい計画
以前KDDIの障害時に難しいと思うが相互ローミングは実現して欲しいと以下で書きました。
私が思っていたよりも早くそのような動きになったことは喜ばしいことです。それだけに有料オプションという形が成り立つのか?という点が気になりました。
皆さんが助け合いの精神で、災害時には通信会社も大変なのだから、一定の料金は出そうという社会になれば良いと思います。
MVNOの格安プランを何かあった時のバックアップにするという方法もあります。先日発表されたmineoのマイそくスーパーライトは月額250円で回線を持つことができます。
災害時に備え検討してみてはいかがでしょうか。