AIに人間の仕事は確実に奪われる
AIに人間の仕事は奪われるのか?という問いに対し、人間の仕事が奪われることは無いと回答することは、現時点ではかなりのリスクだと思います。
人間の仕事は確実にAIに奪われます。奪われる前提で社会構造を考えないと犯罪が横行するなど社会の秩序は保てない恐れもありそうです。
先日、紹介しましたAIが絵画を描いてくれるアプリ「Midjourney」はその後も話題で、さらに他のAIによる絵画やイラスト作成アプリも続々登場しています。
今後は絵画やイラストなどの静止画に留まらず、動画やゲームなど創作系のAIアプリが多数登場するのではないでしょうか。そうなると人間の仕事はさらに奪われることになります。この流れは止められそうにありません。
AIを社会が受け入れられるかは、AIによる補助に対して賃金が支払われるかどうか
例えばアニメ原画の制作作業を想定すると、今ですと1枚何円というかたちになっているのではないかと思います。AIが実用化され、たとえば気合いを入れて2枚描くことで、後はAIがAの原画とBの原画の間を綺麗に同じレベルで制作してくれるという場合、AIが制作した分も枚数にカウントして支払われるなら、AIは社会に受け入れられるのではないでしょうか。
しかし、おそらくそうはならず作業が効率化した分は、支払いカットとなり実質仕事が減るだけということになるでしょう。
AIは完全にゼロから生み出すことはできませんから、AIにより優秀なイラストレーターが減っていくことで、アニメ産業全体が廃れていくかもしれません。
お金の幻想から解放されないと人類は次のステップに進めない
人間の仕事は機械やロボットなどで、過去から効率化はされていますが、人間はどんどん忙しさを増す一方で楽になりません。効率が増した分、機械やロボットに人間が振り回されている状態です。
では、さらにAIが登場してどうなるのでしょうか?
さらに人間の仕事をAIが実施するようになり、人間は楽になるかというとそうはなりません。人間が生活するためにはお金が必要なことに変わりありませんから、AIが使えるごく一部の方と、AIに仕事を奪われた大多数で貧富の差はさらに広がるでしょう。
本来人間が生活するだけなら、人類のほとんどの人は働く必要が無い世界がすでに訪れているにも関わらず、お金が必要なため人間の営みには不要な仕事が大量に生み出されます。
SDGsとカッコイイことを世界で掲げていますが、お金の幻想に捕らわれる限り人間は無駄を産み続けるでしょう。
お金の幻想から解放されれば、人間の営みに必要で人間にしかできない仕事だけを全員でシェアし、たとえば1日3時間ほど仕事をして、残りはのんびり暮らすということも可能な世界構造にできるはずです。しかし、みんなが必要以上のお金を求め、無駄に足掻きながら、さらにAIに仕事を奪われることに怯えている。
このままですと人類は次のステップに進めず、下手をすると後退していくかもしれません。
お金が無い世界だと想定して考えると、AIやロボット、機械に仕事を奪われることはウェルカムで、どんどん大変な仕事は任せよう。となるはずです。
絵を描くことについてもお金を稼がなければいけないと考えなければ、AIが描いていたとしても、気にせず好きな絵を描いて楽しめるはずです。
そういった世界にならないと、AIが完全に社会に受け入れられるのか?自信を持ってイエスと答えられないなあと感じます。