人間はミスをする。炎上を未然に防ぐ仕組みが必要
最近Youtuber、特にeスポーツ系の配信者が失言により炎上し、活動を自粛、休止に追い込まれる事態が頻発しています。このことでeスポーツやゲームというカテゴリ自体のイメージダウンに繋がりかねません。
eスポーツのプロプレイヤーは未熟なのか?
昨今の問題を見ていると発言のレベルが非常に低いことから、このままではeスポーツ(ゲーマー)は社会的に見て程度が低い。または未熟だと認識されてしまいます。
通常のスポーツ選手と違い発言がすべてオンラインで発信されるので、炎上しやすいのは仕方がないなんて意見もありますが、今後もこの問題を仕方がないと諦めるしか無いのでしょうか。
私がよく視聴している配信者の方は若い方が多いですが、発言もしっかりしていますし子供が見ても安心だと思える方が多いです。しかし、人間は失敗するもので、本人が気付かずに問題発言や差別的な発言をしてしまう恐れはあります。
これらの問題を教育や個人の裁量に任せるということで良いのでしょうか。
Youtuber向けのマネジメントサービスが必要では?
これら問題を未然に防ぐために、Youtuber向けのマネジメントサービスが必要なのではないか?と思います。Youtuberのマネジメントというと「UUUM」などの所属事務所が思い浮かびますが、最近ではたいしてマネジメントしてくれないのに手数料だけ持っていかれるということで、「UUUM」から独立するYoutuberが増えています。そういった形だけのマネジメントではなく、実効性のあるマネジメントサービスが必要ではないかということです。
企業では高度化するセキュリティリスクに対して、セキュリティマネジメントサービスがたくさん登場しています。企業の情報セキュリティ部門だけでは、スキル面や要員の面で対応が難しい、セキュリティインシデントに対応してくれるサービスです。
このようなYoutuberのコンプライアンスリスクに対応してくれる、実効性の高いマネジメントサービスがあれば、安心してYoutuber活動が出来るのではないでしょうか。
失言を未然に防ぐ仕組みが必要では?
では具体的に実効性の高いマネジメントサービスとは?と考えた時に失言を未然に防ぐサービスなどがあれば非常に強力なのではないでしょうか。
例えば以下のように、Youtuberの配信を一旦マネジメントサービスのシステムを仲介して、内容を機械的に確認した後にYoutubeのサーバーに流すといったかたちです。
最近は音声認識精度が飛躍的に上がっていますから、マネジメントサービス側で設定したNGワードを認識した段階で、音声と映像にマスクをかけて放送するといった事が出来そうです。
100%対応出来るものは難しいため、失言しないよう注意することは当然ですし、配信に少しタイムラグは出るかもしれませんが、リスク回避を考えれば仕方ないかと思います。また生放送ではなく制作した動画をアップロードする際にも、マネジメントサービス側で機械チェックしてからアップロード出来れば安心です。
Youtuberの方は動画内容に関して細心の注意を払っているかと思いますが、情勢変化の中で問題になるワードは日々増えていくと思いますので、第3者によるチェックは心強いはずです。
人間の失敗を仕組みで回避する事が重要
仕事でもミスが発生すると教育の徹底や、チェックリストで確認といった人間系でカバーするような対策をお手軽に考えがちですが、それら対策も形骸化してまた同じミスを繰り返すのは間違いありません。人間の失敗は仕組みで回避するようにして、同じミスが起こらないように見直すことが重要だと思います。
Youtubeがテレビ以上の影響力を持つほどのコンテンツとして成長してきていますので、発生した問題に対して有効な対策に期待したいです。