以前からウワサのType-C統一化が決定
2024年の秋以降はEU管内で販売されるスマートフォンの電源端子規格が、USB Type-Cに統一されることが決定しました。
最も影響を受けるのがAppleのLightning端子を搭載するiPhoneです。2022年に発売予定のiPhone新モデルにどの端子が搭載されるのかは、現時点(2022年6月)ではまだ判明していません。出来れば2022年モデルからUSB Type-Cに移行して欲しいところですが、逆に2024年秋まで猶予があるということで、もう1年Lightning端子で粘る恐れがあります。
やはりLightning端子の旨みをそう簡単に捨てられないのではないでしょうか。
Appleのドル箱、Lightningケーブルと関連製品
最近のiPhoneはワイヤレス充電にも対応していますので、充電のために必ずLightningケーブルは必要ではありませんが、有線の方が充電時間も短いですし、iPhoneを使っている人は1本はLightningケーブルを持っているということで、Lightningケーブルとその関連製品はAppleにとってはドル箱です。
独自規格で正規品としてサードパーティが売り出すためには、Appleへライセンス料を支払う必要があります。周囲からの批判の高まりから、ライセンス料引き下げなど過去に行っていますが、ライセンス料を独占できるAppleにはおいしい商売です。
これをUSB Type-Cへ置き換えると、Lightning関連のサプライ製品のライセンス料が激減します。
上記のこともあり、2022年のiPhoneについても、Lightning端子を継続する可能性の方が高いのではないでしょうか。(ウワサレベルでもLightning濃厚と言われています)
さすがに2023年モデルのiPhoneはType-Cに
2024年秋からのEUでのType-C統一化ですが、さすがに1年前の2023年に発売するiPhoneではUSB Type-Cを搭載するでしょう。
自動車などに搭載されるUSB端子も、最近ではどんどんType-Cコネクタに変更されていっています。iPhoneがLightning端子ですと、Type-CからLightningに変換するケーブルを追加で購入しないといけないなど、あまりにも利便性が落ちます。
Appleがいくらライセンス料収入が惜しいと思っても、あまりにもユーザーを軽視すると取り返しのつかないことになります。本来なら2022年モデルからType-Cを搭載して欲しいところです。
あまりに殿様商売だと日本でもシェア激減か
日本に住んでいると、iPhoneはAndroidスマホよりも圧倒的に売れていると勘違いしがちですが、世界的に見るとiPhoneのシェアは3割に届かない程度です。iPhoneのシェアが他国に比べて高い日本でも、最近はかなりシェアを落としてきています。
さらに、円安の影響で先日Macbookが値上がりしましたから、iPhoneやiPadも値上げするかもしれません。そうなると全体的な物価上昇の厳しさから、安くて高性能なAndroidスマホに流れる人たちが今後増えそうです。
製品は良いので価格が上がるのは仕方ありませんが、ユーザー利便性を第一に考え、改善していって欲しいところです。